ヤッコマリカルドの製品染め

商品を染める=少しばかりのサスティナビリティーへの貢献


ヤッコマリカルドの特徴としてあげられる製品染め。英語ではガーメントダイといいますが、染めるまでには様々な行程があります。

白い生地で縫製をはじめる行程はまず、生地からのこだわりがあります。
皆さんが知っている白は蛍光増白剤がコーティングされているものがほとんどですが、
それでは染料の乗りが良くありません。
そのため私たちはNON OBAといって、染める為の蛍光増白剤の入っていない生地で服を作ります。


 縫製が終わると真っ白で出来上がった服がこのように並んで染めの順番を待ちます。
 既に縫製されているため水とのあたりや空気の入り方によって染めムラが出来てしまう為、このように芯のようなものを袖に通したり、しつけをしなければいけません。


このワーカー達はその準備をしているところで、生地とは違い、製品染めの前の行程はこのように手作業でされているのです。

 染め工場の中にはこの大きさの機械が数台入っていますが、服の大きさ、素材の厚さによって、染められる枚数が決まってきます。薄い綿(ローンなど)と厚い綿(カツラギ、むら糸など)では枚数に差がでるのです。
 これはパドル式と呼ばれる染め機械ですが、パドルは回転が柔らかいこともあり、生地をあまり痛めなくて、色もきれいに入ると言われていますが、時間はかかります。
薬剤やつけ置きしてあるもの
 
ここは染めが終わった後の竿干し場所。タンブラー乾燥機などに入れられないものはここに竿干しされます。


 染め工場の外側には水を浄化する為の排水システムが染色場所面積より大きな場所を取っています。
これはヤッコマリカルドの環境保全への試みです。
日本では経済成長のおり、排水なども考えずに汚染問題、公害問題が多々ありました。
私たちは同じことを繰り返さない為に1台しか染めの機械がない時からしっかりと排水システムを用意し、現在に至るのです。
染色溶剤の保管場所とビーカールームの様子
ヤッコマリカルドの商品は白で作られ、コレクションカラー以外は各国に適した色に染められます。海外での販売をしているため、お客様のスキンカラーは色々で、その土地独特の色合いも存在します。そういったことにも対応できる製品染めの商品です。

また同時に環境問題(サスティナビリティー)の意識は常に高く持っているのがヤッコマリカルド。大きなことは出来なくても自分たちが出来ることを少しずつ実行しているのです。

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